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駅前帝国メガトロニア

レゴ ヒーローファクトリー/Herofactoryとバイオニクル/BIONICLEで作品制作しつつ、ヒーローファクトリーシリーズの最新情報をお届け。 その他、ゾイド、トランスフォーマー、メダロットなども。

   

【製品レビュー:レゴ ガリドー】8324 エウリピデス / Euripides

先日かなりの珍品を入手しましたのでご紹介。
レゴ ガリドー / LEGO Galidorより8324 エウリピデス / Euripidesです。

レゴ ガリドー 8324 ユーリピデス / Euripides

※レゴブロックです。

“ガリドー / Galidor”とは



ガリドー / Galidorとはレゴ社の提供で制作された30分枠のSF連続TVドラマシリーズと、それと連動した玩具群の総称で、レゴブロックが連続TV番組と玩具を連動させた恐らく初のシリーズ。

ドラマの正式なタイトルはGalidor: Defenders of the Outer Dimension(ガリドー:異次元の守護者たち)で、アメリカ及びカナダの子供向けTVチャンネルFOX Kids内で2002年2月から8月の約半年間に、シーズン1(2002/02/09~2002/06/08:全16話)とシーズン2(2002/06/22~2002/8/24:全10話)を合わせた全26話が放送されました。

物語は15歳の誕生日の前夜に、地図を投影する不思議な道具と異次元を移動できる乗り物TDNM(the Trans-Dimensional Navigation Module)通称『エッグ / Egg』を手に入れた少年ニコラス・ブルートゥース / Nicholas Bluetoothニック / Nick)と、彼の最大にして唯一の友達アレグラ・ゼーン/Allegra Zaneが、異世界の核となる聖域『ガリドー / Galidor』の秘密を求める冒険と、聖域の力を狙う悪党ゴーム / Gormとの攻防の旅を描いています。

主人公のニックは腕を銃や機械の翼に変化させる能力があり、その能力を活かしたアクションも番組の見どころの1つとされています。

 




スポンサーであるレゴ社からは劇中のキャラクターやビークルを立体化したフィギュアが全15種発売されました。(日本未発売、EU圏で流通があったかは不明)
一見するとただのアクションフィギュアのように見えますが、各関節で分解が可能でいわゆる有形ブロック玩具としての側面も持った玩具で、各ジョイントはいわゆるエクソフォース関節と同形状になっており、レゴブロックとも互換性があります。
各商品のナンバリングもレゴブロックのそれに準じたものが割り当てられており、異論も多いですが(そしてそもそも存在を知らない人が多いですが)レゴ ガリドーもレゴブロックの1つだと認知されています。






また、一般販売された玩具以外にもマクドナルドでハッピーミール(日本でいうハッピーセット)のオマケとして付属したプロモーションセットも5種類存在し、こちらも頭部・胴体・脚・武器の4つに分解可能で組み換え(というか挿げ換え)が可能。
ただし、ハッピーミール版のジョイントは少々特殊な仕様になっているようでどの程度レゴブロックと互換性があるのかは不明です。(詳しくはこちら






この他コミックやゲームも存在し、当時レゴ社が本腰で展開していた事が伺えます。

しかし、(最終的にヒットしたかどうかは当時を知らないので憶測の域は出ませんが)不振に終わり、レゴ社の映像メディアとの連携は2011年のニンジャゴーが現れるまで約9年もの間、従来のTVCMとビデオ、そしてバイオニクルシリーズの映画のみに留まる事となります。

現在ではレゴ社の暗黒期を象徴の1つとして認知されているものの、国内での流通がほぼ無かった事もあり知名度は低く、レゴブロックの歴史を扱った書籍などでも年表に一行のみ名前が載る程度の扱いがされており、正に歴史の闇に葬られた存在と言えましょう。






さて、前置きが長くなりましたがレゴ ガリドーのエウリピデスです。
中古品・パッケージ欠・説明書欠のものを購入。

エウリピデスはアルボ / Arboというエリア出身のガリドーの王家に仕える哲学者でゴームの手によって滅ぼされた爬虫類種族の生き残り。手にはサイコパワーを秘めた杖を持ち、これによってテレキネシスを使う事が出来ます。
劇中ではその人生経験と哲学の知識で主人公ニックの精神面の成長を導く長老的なキャラクターのようです。

ちなみに名前の由来となっている「エウリピデス」とは紀元前480年~406年頃に生きた実在の詩人(古代アテナイにおえる3大悲劇詩人の1人)で、ガリドーのエウリピデスがカエルのような姿をしているのは、古代ギリシャの喜劇作家アリストパネスがエウリピデスと同じく古代アテナイ3大詩人のアイスキュロスの批評合戦を描いた喜劇『』にちなんでいるようです。






カラーリングはダークグリーンですが、劇中での体色(特に顔)は落ち葉のような色だったり、モールドはあるものの塗装が省略されている個所が多かったりと、全体的に色の再現度はイマイチです。(まぁ、パーツとしてはダークグリーン単色の方が使いやすくて助かりますけど)
プロポーション面は劇中では着ぐるみの中にアクターが入る都合でもっと人型に近い体型なのですが、玩具版は胴が太く、脚は短いデザインになっています。膝の曲がり具合などはドラマと大きく違うのでここは撮影用の着ぐるみではなく、デザイナーが描いたコンセプトアートを元に設計してるからなのかも?
プロポーションに関しては玩具版の方がカエルのイメージに近いので個人的にはこっちの方が好きですかね。

モールドはウロコや鎧の柄が深めにキッチリと造形されています。
洋トイではモールドがダルッダルのものも少なくないのでこの辺は高水準と言えますね。
脚もよくよく見ると左右非対称に造形さえており形状やウロコの並びが微妙に異なります。
この辺りから推測するに、ガリドーはレゴで良く使われるCADのような3DCGを用いた設計ではなく、一般のフィギュアやミニフィグの特殊ヘッドパーツのようにクレイモデルのような手作業で彫った原型をベースにして作っているようです。

背面や頭頂部の2か所に劇中デザインや組み立てとは一切関係ないジョイントが設けられており、ガリドーが組み換え可能なブロックトイであることをさり気なく主張(苦笑)しています。






頭部の造形は劇中よりも頬のヒダがやや大きく口元がやや細めな造形になっているので、ややメリハリが増しスマートな印象になっています。
目の部分は塗装です。綺麗に塗られていて良い感じですね。







杖はクリアレッドの柄とゴールドの塗装で非常にキレイです。
(自分が買ったのは中古品なので塗装が剥げてたのがちょっと残念;)

柄の太さは独特で恐らくガリドー系の腕としか互換性がないものと思われます。
(太さそのものはペグやシャフトと同じ・・・?)




可動はクセが強いです。
まず、首は上を向けるのと首をかしげるような可動を備えている半面、左右に振れないのが惜しい感じ。
対して腕は肩・肘・手首に可動部を備え、特に肘はロール軸可動もあるので自由度が高いです。
一方で脚の可動部は付け根にしかなく、膝だけでなく足首も非可動なのでポーズを付けた状態での自立が難しいのが難点です。




『ふぅ・・・』







『ゲヘゲヘ・・・ ガリドー買ってくだせぇよ、大将ぉ!』




・・・すいません、あんまりカッコいいポーズ思いつきませんでしたw

手首が動くので腕回りの表情付けには困らないですね。
脚もまぁ元々短足なのと、膝に角度が付いているのでそこはギリギリセーフ。
ただやはり顔が左右に振れないのはかなり厳しいですな・・・





サイズはエウリピデスが17cm、杖が25cmといったところ。身長はスモールサイズのヒーローとほぼ同等ですが、胴体にかなり厚みがあるので手に取った時のボリューム感では大きく差があります。




分解するとこんな感じ。全10ピース構成です。
ブリックリンクにパーツリストがあったりします。(http://www.bricklink.com/catalogItemInv.asp?S=8324-1
全体的に大ぶりなものが多いですが、手や二の腕、武器や鎧といったパーツは使いこなせれば面白そうです。


というわけでレゴ ガリドーのエウリピデスでした。
ありとあらゆる面でなんとも言えないアイテムですが、レゴの暗黒期を語る上では外せないアイテムなので入手できて密かに満足していますw
日本ではそもそも未発売かつ当時(から)需要が全くなかった関係で流入品が少なく手に入れづらいですが、ブリリンやe-Bay(及びその代行)を利用すれば手に入らないこともないので、万が一にも毒気に中てられてしまった方は勢いに任せてゲットしましょう!w

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  • by ベン・ケノビ
  • 2013/03/13(Wed)21:07
  • Edit
このシリーズ、レゴだったのか!(汗

以前から棚で見かけてはいましたが、こういう物だったんですね!

しかしイグさんも奥が深いですねw

濃い、濃すぎる!

  • by 関山
  • URL
  • 2013/03/14(Thu)00:44
  • Edit
考察とかが感動的に濃いです。そして、愛がありますすよ! いや、行くべきところに渡った感があります(お買い上げありがとうございました)。

さて、自分も扱った関係で申せば、意外と質感は高い玩具なんですよね。哲学者な感じがする表情は巧いですし、鎧のエンボスも美しい。あと「杖」の出来の良さには驚かざるを得ませんでした。日本なら魔法少女(但し深夜アニメの)が使ってそうなデザインもポイントでしょう。

この種のアクションフィギュアトイをレゴ社の技術力で高度に仕上げたといってもよいのでしょうね。まぁ結果は以下略だったわけですが、でもまぁ今のアクションテーマ各種の成功をみれば、そのテストケースとしての価値はあったのかもしれませんね。

あと「※ レゴブロックです」にはさり気なく爆笑です。

>ベン・ケノビさん&GMさん

  • by イグ
  • URL
  • 2013/03/22(Fri)12:25
  • Edit
・ ベン・ケノビさん
ニクル以上にレゴに見えないですよねーw
レゴはまだまだ珍品が眠っているのでこれからも発掘していきたいです。
もちろんオフ会に持ってくのでお楽しみにw


・関山さん
>意外と質感は高い玩具なんですよね。
ここはホントにその通りで、後は「もうちょっと塗装個所多かったら良かったかなー」ぐらいですかね。この頃のレゴは全体的に塗装が簡略化されがちなのが惜しいです。(SWのフィグとか)

>テストケースとしての価値
この頃は良くも悪くも実験的な時代だったのかもしれませんね。
今思うと「アクションフィギュア」や「電子玩具」「ロボティクス玩具」の開発は、この当時の玩具業界全体(それこそ世界規模での)のムーブメントだったのかも?

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