今日はたまたま休みだったので、東京都現代美術館で開催している「特撮博物館」に行って来ました。
平日ですが終了間近ということもあってか「巨神兵、東京に現る」のシアターブースが常に満員になるくらい人がいました。
展示品はあまりにも多いので省略しますが、メカゴジラ・マーク2の着ぐるみ、ウルトラマン80のマスク、キングギドラ(GMK版)の着ぐるみ、90式メーサー車は造形的にクルものがありました。
メカゴジは初見がハム太郎とちゃんぽんにされたヤツだったこともあり(別にハム太郎が見たかったわけでは無い)ストレートなカッコよさの機龍が好きでしたが、実物を見ると初代メカゴジの叩くと響きそうやビール樽みたいな腹にはなんかとてつもなく惹かれるものがあります(笑)
80は「なんかノッペリしてる」とか言われがちですが、顎を引いたアングルだとかなりカッコいいです。
ただ、不幸だったのは80は特撮シーンやカメラワークに力を傾けた分、煽りのアングルで魅せるシーンが多くて、そのデザインが生かされなかった点でしょうか。(まぁ、本当はローアングルに映えるようデザインすべきなんでしょうが…)
キングギドラ、良いですね。豪華春蘭という言葉がバシッと来ます、いろんな意味で。
キングギドラのデザインはやはり両側の首の下の大きく盛り上がった筋肉がポイント高いです。
両腕をオミットすると必然的に胴回りはシンプルになるわけですが、「長い首を支えるであろう大きな筋肉の盛り上がり」を配す事で胴体が立体的になり上手くバランスを取っていると思います。
三つ首という無茶苦茶なデザインをするからにはこういうフォローが大事なんだなぁと勉強させられます。(レゴ社も四つ首龍とか出すからにはそういうとこも見習おうぜ?)
「巨神兵、東京に現る」は短編ムービーでありながら、メッセージ性を感じさせるような作りになっていたりとかなりイヤラシイ仕上がりになっていました。
ただ、ナレーションは綾波じゃなくてもよかったんじゃないかなぁ、と思うんですがどうでしょ?
いや、もちろんエヴァの原点が特撮と巨神兵にある事は承知していますが、なんというか、アナログに拘って制作している映像をバックにアニメ声(しかも綾波ボイスはその中でもかなり象徴的)が流れるのは「アニメに俳優を声優として起用」した時と同じ違和感があると思うんですが、いかがでしょ?
どちらかというと、私はメイキングムービーの方が楽しめました。
特に巨神兵の二人羽織式操演、ガラス板を使ったビルの爆破、綿を使ったキノコ雲のパートは凄く面白いです。
いやはや、いい歳こいたオッサンがワイワイやってニヤニヤしてる風景が素晴らしいですね!
これにもちゃんと「オチ」がついてるあたりは流石映像作家といったところでしょうかw