ZAC2100年、ガイロス帝国は未完成ながらもOSを導入し、
桁外れの格闘能力、装甲、機動性、重火力を持つ『ジェノザウラー』と、
集団高速格闘戦を得意とする『レブラプター』を開発・投入した。
その戦果は凄まじく、両機体ともワンクラス上のゾイドとも互角に渡り合える性能を発揮し、
共和国軍に多大なる打撃を与え、OS搭載ゾイドの脅威を見せつけた。
それに対抗すべく共和国はかつて名機と謳われた『シールドライガー』をベースに、
暫定的なOSを組み込んだ次世代高速格闘戦用ゾイド、『ブレードライガー』を開発、
その支援機としてある小型恐竜ゾイドが開発された。
それは共和国の情報局が入手した後に『ストームソーダー』と呼ばれるOS搭載の飛行ゾイドと、
『レブラプター』の設計データからヴェロキラプトル型野生体をベースに、
一度は再生を諦めた『ドスゴドス』のコンセプトとパーツを転用、
リミッターを設定し、「VSBモード」に使用を限定し操縦性能を高めたOSを搭載。
そして、誕生したのが『ガンスナイパー』である。
『ガンスナイパー』は白兵戦を得意とする『レブラプター』に対し、
射撃戦に主眼を置きつつ、武装を強制パージすることにより格闘能力を高めることができ、
『ドスゴドス』のコンセプトを生かしたオールラウンドタイプのゾイドとして設計されている。
開発当初はその名を『ガンラプター』としていたが、
上層部は敵機と同じ名称を嫌悪し、尻部のAZ144mmライフルから「スナイパー」の名を冠し、
正式名称『ガンスナイパー』の名が与えられた。
ガンスナイパー:フロント&リアビュー
HMMシリーズではジェノザウラー、ジェノブレイカーに続く3番目の恐竜型ゾイド。
元々スマートだったガンスナイパーが更にスマートにアレンジされています。
色などもタカラトミー(トミー)版との差異が非常に大きいです。
とはいえ、凄くカッコいいのでこっちのイメージに上書きされそう(笑)
バトルストーリーではブレードライガーの支援機なのですが、
アニメでは無印で一回しか登場せず(しかも敵役でブレードライガーと対決)、
スラゼロでリノンスペシャル、ナオミスペシャルが非常に活躍したため、
どちらかというとライガーゼロと一緒にいるイメージを持つ人が多いかも。
また、タカラトミー版とは比べ物にならないほどにパーツ数が増えています。
ちなみに私は作るのに3時間半ぐらいかかりました。(ヤスリ掛け、休憩等込み)
ジェノブレイカーに至ってはパーツランナーがA~Zじゃ収まらないなんて聞きますし・・・
恐るべし、コトブキヤゾイド・・・
ガンスナイパー:頭部アップ
コックピットが開閉し、マルチブレードアンテナや口等各部が可動。
操縦席にはコマンドウルフ等のもにによく似たコントロールコンソールがあります。
こういう追加要素も良いと思いますが、パイロットを出すのに、
頭部を毎回分解しなくちゃいけないのはどうなのかなぁ・・・
この辺は本家ゾイドの方が気が利いてます。(というかあっちは出せて当然か)
ガンスナイパー:ゾイドコアギミック
HMMゾイドではお馴染みのゾイドコア脱着ギミック。
コアはクリアパーツでなかなかキレイです。
ガンスナイパー:ブースタースクラムポッド
ブースターは展開可能。
また、少しならば左右に向きを調整することもできます。
ガンスナイパー:マルチパック・8連装ミサイルランチャー
腕と脚のマルチポッドと、背中の8連装ミサイルランチャーは展開可能。
マルチポッドはHMMオリジナルの武装です。
豪快なのは良いと思いますが、ナオミは「こんなのガンスナイパーじゃない」とか言いそう。
対して重火力フェチのリノンは物凄く喜びそうですが、
リノンスペシャルユニット(仮)を装着時にこれらの装備は使えなくなりそうな気が。
個人的にはこのアレンジはちょっと蛇足な感じがします。
そもそもガンスナイパーは火力が充実していますし、
ミサイルの仕込み方もスペースからして無理があるように思います。
後、格闘戦時の衝撃で暴発したりしそうでちょっとコワイ・・・
ガンスナイパー:AZ144mmライフル
ガンスナイパーがガンスナイパーと呼ばれる所以、AZ44mmライフル。
アニメでの狙撃モードへの移行が非常に印象的な武装。
無印では特殊弾を3発重ねる事でブレードライガーのEシールドを突破する快挙を成し遂げ、
(他にブレードライガーのEシールドを破ったはジェノブレイカーやデススティンガーぐらい)
また、共和国ゾイドの最新鋭機でありながら、
前述の通り唯一の登場が悪役(悪徳保安官の愛機)と、色んな意味で印象に残ってます。
スラゼロではナオミが好んで使っていました。
レオン仕様のブレードライガーが出たからには、ガンスナイパー・ナオミ仕様も出すんだろうなぁ。
ガンスナイパー:ポーズ集
首が横にあまり振れない点以外は可動は非常に良好。
脚の全ての爪まで可動するという凝りよう。
カッコいいポーズがキマる、キマる!!
ヴェロキラプトルは現在では非常に有名な恐竜ですが、
昔はそれほど知名度の高い恐竜では無かったようで、
古い恐竜図鑑や挿絵のある百科事典にはあまり載っていなかったような気がします。
そのヴェロキラプトルを一躍有名恐竜の座に押し上げたのはジュラシックパークシリーズしょうか。
・・・と言うわけで同じくジュラシックパークで一躍有名になったスピノサウルスがモチーフの、
ダークスパイナーさんと対決だ!!
ついでに同僚のスピノサパーとサイズ比較。
見ての通り通常の小型ゾイドよりも一回り大きく、頭から尻尾の先まで約20cmあります。
現物を見たことがないので比較できないのですが、
尺度から計算するとタカラトミー版ガンスナイパーよりも大きいと思われます。
ミクロマン200Xと比較、体高は12cmといったところでしょうか。
彼等と絡めるのも楽しそうですね。
広い可動範囲を生かして(?)、ゴジュラスやゴドスのようなゴジラ型スタイルにもできます。
まぁ・・・ 激しく微妙なんですけどね(苦笑)
形成面に難があったタカラトミー版とは違い、非常にモールドが細かくカッコいいです。
可動面では非常によく動き、保持力も申し分ありません。
ただ、操縦桿を可動式にするなりなんなりして、
パイロットがキチンと降りられるぐらいの仕様にはしてくれても良かったと思います。
そこが唯一のマイナスポイントでしょうか。
比較的組み立て易く、取れやすいパーツも少ないので、
HMMゾイドを始めて買う方という方にもオススメ。
・・・ですが、対象年齢15歳以上のアイテムなので、破損しやすい細かいパーツもいくつかあり、
プラモデルにある程度慣れていないと、少し厳しいかもしれません。
当ブログは小、中学生の観覧者さんが多いようなので一応書いておきますが、
タカラトミー版のゾイドやビーダマン等のような、
プラトイと同じ感覚で作っているとパーツが上手くはまらなかったり、
最悪破損したりすることもありますので、丁寧に作ることを心がけてあげて下さい。
よくある爪切り等でのゲート処理だけでは上手く組み立てられない部分も出てくる場合もあるので、
プラモデル用のサンドペーパーも用意すると良いかと思います。
ちょっと脅したようでしたが、普通のプラモデルをキレイに作れる方なら十分に作れるとは思います。
以上、HMM ガンスナイパーでした。
COMMENT
無題
タカトミ版と比べるとスマートにアレンジされてますね。
これはこれでカッコイイかも。
比較写真を見るとタカトミ版より2回りくらい
大きいですね。
無題
HMM版はVS等のゲーム版のデザインに近いかも。
やはり、そうですか。
ボデュームがあるに越した事はないですが、
HMMゾイドは各ゾイドのスケールが疎らで、
サイズが釣り合わない組み合わせも結構あるようですね。(ジェノとブレードとか)