現在開催中のおもちゃショー2016でデジモンの最新作『デジモンユニバース:アプリモンスターズ』(アプモン)が本格発表されました。
遂にメインタイトルからデジモンの文字が外されたわけですが。下手にデジモンを名乗らず仕切りなおしているのは東映やバンダイの制作体制を考えると妥当な判断ですね。(基本的に過去作の復習をしないメーカーなので)
前作『クロスウォーズ』がアニメ・玩具ともども大変にアレだった(漫画と3期だけはよかった)ので期待値は低かったのですが、PVを見る限り普通そうですね。同社の『妖怪ウォッチ』やタカトミの『カミワザワンダ』と何が違うんだって感じはしますが。
クロスウォーズで半ば東映不信になってるのですが、さんざん地雷視されていた『ディスクウォーズ:アベンジャーズ』が文句なしの仕上がりだったりもしたので、こればっかりは始まってみないと分かりませんね。
しかし、メインPVではアプモンの設定や世界観はともかく、いったいどんなホビーシリーズなのか(育成ギア主体なのか、ゲーム主体なのか、なりきり玩具主体なのか、フィギュア主体なのか)がイマイチ掴めず、どうしたものかと思っていたら「玩具PV」なるものを発見。
「なるほど、これを見ればバンダイの思惑も一目瞭然だな」
早速視聴。
ごめん、よくわかんない。
育成ギア(『たまごっち』みたいな液晶トイ)が無い時点で旧来のデジモンファンから総スカンくらいそうですが、「アプモンは育成以外のテーマがある!」というバンダイの意思表示と捉える事も出来ます。
「アプモンの魅力は新デジヴァイス(※)にあるに違いない!」
※デジヴァイス:デジモンのアニメにおけるメインデバイス。ポケモン図鑑とモンスターボールを合わせたようなツール。
アプモンにおいてデジヴァイズに相当するのは『アプリドライヴ』というデバイス(トイ)。バンダイお得意の拡張チップ(要は妖怪メダル)を読み込む機械で、入れるチップによって音が異なたり、合成したチップのパワー値を保存しておけるらしい。
ごめん、よくわかんない。(2度目)
いや、音が鳴るのはいいと思います。でもパワー値を記録できるっていうのは「それ要るの?」というか「アプモン(の世界観を広げたり体感する事)に必要なギミックなの?」と言わざるをえないと思います。
そもそも、ライダーベルトやベータカプセル、妖怪ウォッチやキーストーン系のトイが楽しいのは、サウンドが鳴った事で「ヒーローになりきれる」からだったり、主軸となるゲーム内のキーアイテムを(機能が大幅に少なくとも)手に出来るという点です。
なのに「モンスターが出現する音」を鳴らしても別に本当にモンスターが出てくるワケでもないので正直そんなに楽しくないと思うんですよね・・・(旧来のデジヴァイスはツール内のデジモンをパワーアップさせたりする事で再現していた)
「いや、きっとデジヴァイスではなくフィギュアがメインなんだ」
「そういえばクロスウォーズもフィギュア主体だったな」
「旧シリーズも超進化シリーズ(※)は主力だったもんな」
※超進化シリーズ:デジモンの進化を「変形」によって再現したシリーズ。
と思いなおし、フィギュア系のメインライン『アプリアライズアクション』をチェック・・・ごめんよくわかんない(3回目)
・・・ってかこれ『レゴ ヒーローファクトリー』のパクリじゃねーか!!
今回はレゴではなくデジモンの話しようと思ったのに結局レゴの話になるってどういうことですかバンダイさん。
いや、便乗商法はバンダイのお家芸だし、そもそもデジモン自体がポケモンの便乗コンテンツとして始まったワケですが、なんというかここまでパクリ元の個性というか長所を生かせていないのも凄い。
このブログを見ている人に改めて説明する必要もないと思いますが、レゴ ヒーローファクトリーは「汎用アーマーと汎用フレームの2層構造」や「レゴブロックと互換性のあるジョイント」による「自由度の高い組み換え遊び」がウリです。
しかしアプリアライズアクションは「ガワ」の部分にジョイントが一切ないので結局「フィギュアのジョイントを共通化しているだけ」のシロモノです。(いってみればアッセンブルボーグを版権系リボルテックの仕様で出すようなもの。
いやはやこのパクリ元の長所を全力で潰しに行くという便乗屋の風上にもおけない仕様には脱帽です。ぶっちゃけ組み換え遊びするなら『破幻のジスタ』買った方がいいんじゃないかな。
一応、造形は前作のクロスフィギュアシリーズよりは良さそうなのと、1個1200円と超進化系にしては安めなのは良い点・・・いや、ごめんよくわかんない(4回目)
・・・って、パクリ疑惑で忘れてましたが、それ以上にアレなんですよ。
なんでアプリのモンスターの玩具がブロック玩具なの?っていう。
アプリというのは基本的に個別に機能するものですし、何より「アプモンならではの遊び」にならないのが致命的だと思うんですよね・・・
元来の超進化シリーズはデジモンの「進化&退化」というデジモン特有の現象を玩具で再現し、なおかつ進化前と後で劇的に姿が変わる意外性が面白かったワケですが、アプリアライズアクションはそういった要素が皆無に思えます。(意外性でいえばクロスウォーズの方が勝ってるくらい)
まぁ、個人的にはアニメが面白ければそれでいいんですが、バンダイは部門ごとの技術落差が酷いというか、もうちょっとユニークなオモチャを出そうという気概を見せてくれないかなーと思う今日この頃なのでした。
でもやっぱ「スマホアプリで育成アプリを出す」っていうのが模範解答だったんじゃ...(ry