エヴォに告ぐ!巨大地震によってアントロポリス・シティにあちこちに大きなきれつが生じた。強大なビーストやジャンパーたちが割れ目から群れをなして攻撃しようとしている。ウォーカーをパワーアップしてシートバイザーを固定したら、任務に向かえ。通信デバイスを使って仲間のヒーローたちと連絡を取るのだ。彼らが到着するまで、シューターとのこぎりで侵入者の攻撃をかわせ。(カタログの紹介文より)
発売日:2014年2月7日
パーツ数:51ピース
価格:1167円(消費税5%時) 1200円(消費税8%時)
パッケージはお馴染みのビニールタイプです。
表面のパッケージアートと上部のイメージイラストは共にトンネル内から湧き出る
ジャンパーの群れと、それに立ち向かう
エヴォ(エヴォ・ウォーカー)を描いたものとなっています。
裏面はギミックとヒーローのミニフィグ及び装備品の紹介となっています。
ジョー・ビーストのレビューでは書くのをうっかり忘れてしまいましたが、
インベーション・フロム・ビロウシリーズのパッケージは底面にも絵柄が入っています。図案は表面上部のイメージイラストをモノトーン(ヒーローやビーストの目のみカラー)にしたものとなっています。
エヴォ・ウォーカーはヒーローファクトリー社が保有する多脚戦車です。
アニメ「
インベーション・フロム・ビロウ」では物語のアバンタイトルに登場。トンネル工事中に行方不明となった作業員を捜索すべく、ヒーローファクトリー社から派遣された
エヴォが乗り込み探査を開始しますが、トンネルに入ったところで
ジャンパーの群れと遭遇、果敢に砲撃を試みますが数と俊敏さで勝る
ジャンパー達に取り囲まれ瞬く間に破壊されてしまいました。
はっきりいって咬ませ犬というか当て馬で、かなり損な立ち回りでしたが、新たなる敵の脅威を伝える事には一役買った(とでも言ってあげないとあまりにも不憫な;)存在といえそうです。
「脚部の先端がボールジョイントの受け部分」というバイオニクルの初期ライン並みのかなり割り切った設計で、オリジナルビルドなどで目の肥えたユーザーは物足りなさを感じてしまうかも。
ただ、これまでのヒーローファクトリーには複数の足を持つモデルは幾つか存在しましたが、「3本足のデザイン」や「(多脚)戦車」というのはシリーズ初の試みでかなり斬新です。モチーフが特殊なら当然組み方も特殊でして、いざ組んでみると「ヒーローファクトリーはこういう組み方もアリなのか」と新鮮な感じがして個人的には面白かったです。
キャノピーは座席のクリップに接続されているので開閉可能。
コックピットユニットは丸ごと取り外しが可能で、緊急時には脱出ポッドとして機能します。
機体の前面には『
グーボールシューター / Goo Ball Shooter』と呼ばれる砲を装備。
「グー / goo」とは「粘着質のもの」という意味の言葉で、つまるところトリモチのような弾を発射する事でビーストを捕獲ないし無力化する装置のようです。
シューターはブレイクアウトシリーズで登場したプラズマ砲と同じパーツが用いられており、ボールをセットした状態で先端を指で挟みこむと弾を発射するギミックも健在です。
砲塔は基部がボールジョイント接続なので結構グリグリ動きます。
仰角を付ける(上方向に向ける)場合、そのままでは砲塔上部のアーマーがキャノピーに干渉してしまいますが、後の脚(=コックピットユニット)の位置を調整すれば45°くらいまでなら自然な格好で上げる事が出来ます。その気になれば真上にも向けられますが「(カメラの)三脚」みたいな間の抜けた格好になるのでオススメはしません;
横方向の可動は非常に自由度が高く、270°くらいの範囲をカバーできます。
砲塔の可動は戦車系玩具では重要な要素なのでこれはポイント高いです。
右脚のアーマーにはクリップが付いており、パイロットの武器をセットしておく事が可能です。
ミニフィグのアクセサリーやツールは無くしやすいので嬉しい配慮です。
ヒーロー側のマシーンには特殊なプリントの入ったアーマーが入っています。
メカニカルな図案で、3mm穴部分の横には小さく「LOCK」という文字が描かれているのが良いですね。左下の塗装剥げをイメージしたようなプリントも良い味出してます。
これまでのプリント入りアーマーはヒーローの名前が描かれたものが多かったのですが、今シリーズでは中央にヒーローファクトリーのシンボルが描かれているのみ。固有名詞が入っていないのでヒーロー側のキャラクターならば誰にでも使える汎用性も今シリーズのプリントパーツの魅力ですね。
ちなみに図案はパイロットに応じて決められているようで、この柄のアーマーは
エヴォ・ウォーカーだけでなく
エヴォXLマシーンにも使われています。
ミニフィグを降ろすとこんな感じ。
ジョー・ビースト同様、スモールサイズ商品はミニフィグと絡めた遊びに向いたサイズ感ですね。
続いてはビーストやバトルマシーンと比較。
ミディアムクラスの二脚マシーン達と比べると小ぶりですが、それがかえってロボットアニメにおける主役ロボットと支援メカ(鋼鉄ジーグでいうとこのビッグシューター)の比率を思わせます。アニメでは早々に退場してしまった
エヴォ・ウォーカーですが、二脚マシーンを後方からサポートする支援メカとして遊ぶのも楽しそうです。
エヴォ・ウォーカーにはエヴォのミニフィグが付属。
ヘルメットのデザインはブレイクアウト版を踏襲したものとなっています。
デザインはエヴォの特徴をよく捉えていて素晴らしいのですが、顎の横のダクト部分がアーマーの襟に干渉し、他のヒーローのフィグと比べると少し可動範囲が狭め(左右40°くらいづつ)なのが惜しいです。(もっともダクト部分の干渉は2.0の頃からなので仕方ないといえば仕方ないのですが;)
エヴォ・ウォーカーの
エヴォには装備品として電動ノコギリとコンパネが付属します。
コンパネに使われているクリアのタイルには細かい文字が描かれていますがアルファベットをランダムに配置したもののようで、見た限り特に意味はないようです。(少なくとも英語ではない)
エヴォ・ウォーカーにはwave1に登場する「赤」「ライム」「オレンジ」色の3種の
ジャンパーが全て付属します。夏に出るwave2を含めても他のセットは1~2体しか付属しないのでジャンパーを沢山集めたい方にはかなりお得な内容です。
ジャンパーは背中・ハーフペグ・脚の3つのパーツで構成されています。
脚の部分は後述のジャンプギミックの為に少し弾性のある素材で出来ています。
背中と足のパーツは中央にペグ穴があるのでビルドにも活用できそうですね。
どれか1色だけで良かった気もしますが、頑張って全色撮ってみましたw
ジャンパーの口に当たる部分はよく見るとちょっとスキマが空くようになっているのが芸コマ。
ジャンパーはその名の通り、お尻の部分を指で押さえつけて離すとジャンプするギミックを持っています。仕組みは単純ですが意外と飛距離が長く上手くやれば1mは飛んでくれます。
やはり
エヴォ・ウォーカーはミニフィグと絡めると良い感じですね。
各関節はボールジョイント接続なので色々なポーズをとることが可能です。(もっともエヴォ・ウォーカーは多脚戦車なので派手なポーズをとるタイプのものではありませんけども)
では総評を。バトルマシーン群と比べると些か華やかさに欠ける
エヴォ・ウォーカーですが、ミニフィグと絡めての遊びには一番向いている印象ですね。wave1のジャンパーが1つのセットで全て手に入ったり、パーツ面でもこれまでは大型のセットにしか入っていなかったようなパーツやsize5のアーマーの黄色(新色)も入っていたりと見るべき所も結構あります。
デザインや可動にはひと癖ありますが、それを手持ちのパーツで改良してみたり、パーツ構成はいいので
エヴォXLマシーンなどと組み合わせてみるのも面白そうですね。
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