ヒーローたちよ、戦闘準備をせよ!危険なツメと多くの目を持つ凶暴な生物、ジョー・ビーストが地震によって生じた地面の割れ目から出現した。アントロポリス・シティの市民が危ない。ストーマーは通信デバイスを使ってヒーローたちに危険を知らせることができるのか?この巨大生物に、やりだけで対抗できるのか。(カタログの紹介文より)
発売日:2014年2月7日
パーツ数:49ピース
価格:1167円(消費税5%時)1200円(消費税8%時)
これまでのシリーズからスタイルを一新したインベーション・フロム・ビロウ シリーズですが、パッケージはヒーローファクトリー系セットではすっかりお馴染みのジッパー付きのビニールパッケージが採用されています。
ただし、パッケージのレイアウトはインベーション・フロム・ビロウ シリーズ独特のものとなっており、上部にはセットのキャラクターの活躍を描いたイラストが、下部にはそのセットに入っているヒーローのミニフィグが横向きで描かれています。
裏面は恒例のギミック解説に加え、右上にはセットに入っているヒーローのミニフィグと、ミニフィグ用の装備品が紹介されています。
ジョー・ビーストはその名が示す通り大きな口と鋭い牙が特徴(「ジョー/Jaw」は「牙」の意)のビーストです。インベーション・フロム・ビロウのアニメではトンネル掘削中に失踪した作業員を捜索しに来た
エヴォがアントロポリス・シティに飛び出していく姿を発見し、物語の幕が上がります。
アニメでは非常に優遇されたキャラクターで、物語の序盤で
サージと
バルクに襲いかかり、救援に駆け付けた
ファーノ・ジェットマシーン、
ロッカ・ステルスマシーン、
ストーマー・フリーズマシーンと交戦。ジェットマシーンを叩き落とし、フリーズマシーンの腕をへし折り乗っていたストーマーを地下に連れ去るなど、スモールクラスのキャラクターながら八面六臂の大活躍をみせてくれます。
実は今回は説明書とは違う組み方をしています。
具体的には胸の部分のアーマーの向きで、説明書ではアーマーのすぼまった方を上向きに取り付けるように指示されていますが、頭部の可動が狭まってしまうので今回はアーマーのすぼまった方を下向きに取り付けています。(ちなみにアニメの3Dモデルは下向きでモデリングされてたり)
体型は直立型のいわゆる「ゴジラ型」で、スパイク状の前脚が特徴的。
スモールクラスのアイテムではしばしば背面から骨組みパーツが丸見えになっている事がありますが、ジョー・ビーストは背面にボディ用アーマーを配す事で、どの方向から見ても見栄えがするように作られていています。
カラーリングは黒と紫(ダークパープル)を中心に、水色(ダークアズール)とクリアブルー(トランスライトブルー)がアクセントとして入れられています。
黒以外はどれもレゴではちょっと珍しい色ばかりですが、上手く色を纏めていると思います。
頭部には口の開閉ギミックがあります。
口の開き具合は3段階の調整が可能で、左から「閉じ」「中開き」「全開」です。
ビーストの頭部には「上顎(長めで3mm穴が1つの方)が動くタイプ」と「下顎(短めでシャフト穴がある方)が動くタイプ」の2種類が存在しますが、ジョー・ビーストは上顎が動くタイプです。
各関節はボールジョイント(テクニックボール)接続なので広く可動します。
ジョー・ビーストは大きなアーマーや装飾もないので特に自由度が高い印象です。
普通にポージングしてもカッコいいですし、前脚が長く手もスパイク状なのでゴリラのナックルウォークのようなポーズをとらせてもいい感じ。口が開くのも表情付けが出来て楽しいですね。
属するストーマーのミニフィグはこんな感じです。
これまでのヒーローはジョー・ビーストのようにボールジョイント付きのパーツで組み立てていく方式でしたが、インベーション・フロム・ビロウ シリーズはヒーローがミニフィグスタイルで登場。
つまりビースト達はヒーローの何倍もの大きさの巨大怪獣というわけですね。
サイズは通常のミニフィグよりも約1ブロック分大きく、トイストーリーのウッディや、
かの悪名高いジャックストーン(4juniors)のフィグに近い(後者はほぼ同じ)サイズです。
ボディのデザインはこれまでのどのセットにも類似しない新しいデザインになっていますが(アニメの3Dモデルは2.0をベースにリファインしたデザイン)、ヘルメット部分は1.0版(エヴォやロッカはブレイクアウト版)を元にデザインされています。
1.0版では繋がっていた両目部分が完全に分離していたりと多少アレンジが加えられていますが、右目の周りの窪みや左耳のアンテナなど一目でストーマーだと分かるデザインになっていますね。
胸部分には「H」のマークをプリントした1×1タイルでヒーローコアが表現されています。
ヒーローファクトリーシリーズにおいては非常に重要な要素なのでこの作りは嬉しいです。
アーマーの背面には3mm棒が備わっており、マシーンの座席にはこれを用いて固定します。
装備品を全て取り付けるとこのような感じです。
左腕のクリアタイルはホログラムのスクリーンをイメージしているようですね。(アニメでは腕そのものにディスプレイが内蔵されていましたが;)
タイルはとても小さいパーツなのですが小さな文字までキッチリプリントされていて芸コマ。
ヒーローのミニフィグを分解するとこのようになっています。
ガイコツのミニフィグにアーマーを被せ、クリップの付いた手足を取り付ける仕組み。
ヘルメット下のミニフィグ用ヘッドパーツが使用されています。いずれのヒーローもインナーヘッドにプリントは施されておらず全て無地となっています。アニメではヘルメットを脱ぐ描写もあるので素顔(グラトリアンタイプのヘッドパーツをイメージしたものとか)がプリントされていたら面白かったと思うので・・・ちょっと残念?
ただ、無地の方がパーツとしては潰しが利くのも事実なので悩ましいトコロかもしれませんw
ヒーローのフィグの胴体に黒いガイコツパーツが用いられているのは(コストの都合もあると思いますが)ラージフィギュア系ヒーローのボディアーマーの下にある骨組みパーツをイメージしているのかなとも思ったり。そう考えるとちょっと面白いかも?w
ヒーローのパーツは通常のミニフィグの規格を踏まえた設計がされているので、色なミニフィグやミニフィグ用のアクセサリーパーツと組み合わせる事ができます。アーマーをミニフィグに着せる事も可能ですし、ヘルメットは目の穴が普通のミニフィグの目の位置に合わせて作られています。
ヒーローのミニフィグはアーマーの胸部分とガイコツの胴との間に少しスキマがあるのも、アーマーをミニフィグにも対応させる為(ミニフィグの胴はガイコツの胴より厚みがある)だったりします。
バイオニクルのミニフィグ(画像はバラーキのマンタックス)と比較。
今、10年近い時を超えてヒーローファクトリーとバイオニクルがミニフィグスケールで相見える。いやはや、生きていると何が起こるか分かりませんね・・・w
バイオニクルの頃からレゴをやっている身としてはとても感慨深いです。
こうして見ると大きく進化せいている事が見て取れます。ヒーローのフィグには腰可動や手首の可動はありませんが、やはり足が前後に動くのは大きいですね。また、ミニフィグと互換性があるので拡張性の高さでもヒーローフィグが勝る感じです。
バイオニクルのフィグも悪いものではないのですが、足の幅が3ポッチ分だったり拡張性が低かったりと色々惜しいんですよねー; なんだかんだ好きですけども!w
ヒーロー側のマシーンやジャンパーとサイズ比較。
マシーンと比べると価格帯が1つ下なので小ぶりですがジャンパーと比べるとかなりの巨体ですね。
パッケージのように口に槍を立てて遊ぶ事も可能ですがそのままでは入らないので一度上顎パーツを外す必要があります。ビーストの中では小型なジョー・ビーストですが、小さい事で逆にミニフィグと絡めて遊ぶには丁度いい大きさになっていますね。
それでは総評を。
翼を持つフライヤー・ビーストや双頭のスプリッター・ビーストと比べるとどうしてもサイズや個性の強さでは負けますが、モデル自体は小気味よく纏まっており、小さめのサイズもミニフィグと絡めやすいというメリットもあります。
セットの構成も「怪物に食べられないようにヒーローが頑張る」というモンスター映画や漫画で一度は見たことがあるお馴染みの展開を切り取っているのが楽しいです。
カラーリングは特殊な色が多いのでパーツも目当ての場合は少し手を出しにくいかもしれませんが、黒色のパーツを中心に使いやすいものも意外と入っています。使いづらそうなクリアブルーの関節も、夏にはクリスタル・ビーストやチーマの敵側といったクリアブルーのパーツを取り入れたセットも多く登場するのでそれに備えて今から集めておくのもアリかも?
COMMENT
siesinddas Essenundwiesind dle jägeer!
ヒーロー「駆逐してやる!!」
ヴィラン「何処の世界だよ。」