昨年末の「レゴブロックを題材にした実写映画を2014年2月公開を目指して制作中」というニュースが多くのレゴファンに
色んな意味で衝撃を与えたことも記憶に新しい今日この頃ですが、お次は
なんとヒーローファクトリーを題材とした実写映画の企画が動き出しているとのこと。
レゴブロック「ヒーローファクトリー」の実写映画が企画中!「プレデターズ」脚本家が参加
ユニバーサルが知育玩具レゴの人気シリーズ“レゴ ヒーローファクトリー”の実写映画化を企画していることがわかった。映画化に向けて権利取得に動いているという。
THE WRAPによると、脚本は「プレデターズ」(10)のコンビ、マイケル・フィンチ、アレックス・リドヴァクが手がける。製作は「ミッション:8ミニッツ」(11)や米TVシリーズ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」のマーク・ゴードン、「実験室KR-13」(08)のベン・フォークナーら。
レゴ ヒーローファクトリーとは、レゴオリジナルの世界観を基にしたヒーローアクション・フィギュアシリーズで、自分でヒーローを組み立てる仕組みとなっている。
米ユニバーサル、レゴのロボットシリーズを映画化
[映画.com ニュース] 米ユニバーサルが、ブロック玩具レゴのロボットシリーズ「ヒーロー・ファクトリー」の映画化権獲得に動いている、とハリウッド・レポーター紙が報じた。
「ヒーロー・ファクトリー」は、独自のストーリーを持ったロボット玩具シリーズで、コミックやコンピュータアプリ、テーマパークにも発展している。レゴを題材にした映画といえば、現在、ワーナー・ブラザースがCGアニメ映画を製作中だが、ワーナーが従来の組み立て式のレゴをテーマにしているのに対し、「ヒーロー・ファクトリー」は宇宙を舞台にしたロボット同士のSFアクションとして描かれることになる。
脚本は、「プレデターズ」を手がけたマイケル・フィンチとアレックス・リトバクが執筆する予定。ユニバーサルは、米玩具メーカーのハズブロと大型契約を結び、海戦ゲームを題材とした「バトルシップ」を公開したばかりだ。
引用元:映画.com 「米ユニバーサル、レゴのロボットシリーズを映画化」
URL:http://eiga.com/news/20120529/2/
今回のニュースで気になった点を列挙すると以下の通り。
・「実写版レゴブロック」はワーナー・ブラザーズ、「実写版ヒーローファクトリー」は
ユニバーサル制作。
・アニメーション映画ではなく
実写映画。
・レゴ社ではなく
ユニバーサル側が企画元。
・現在ユニバーサルは権利取得に向けて動いている。
・脚本家は
マイケル・フィンチ&
アレックス・リドヴァク。
先に断っておきますが、ハリウッド映画において企画がポシャるのは日常茶飯事なので、その辺のことは留意しておいた方が良いかと思います。
数年ほど前にJ.J.エイブラムス(「SUPER 8」とかの人)がマイクロノーツ(ミクロマン)の実写化権を取得したことがネットニュースで流れた事もありましたが、結局それ以来全く音沙汰無しですしねー
さて本題ですが、始めて見た時の率直な感想は「…はい?」という感じでした(笑)
正直、ヒーローファクトリーのシリーズ展開については「冒険しない程度のメディア展開&人気で、細く長くやっていく」的な指針なんだろうなぁ、というような認識だったので、仮に冒険するにしてもせいぜい「連続テレビアニメシリーズをアニメチャンネルで放送!」程度だろうと思ってました。故に今回のニュースはまさに青天の霹靂、予想の斜め上。
長らくバイオニクルやヒーローファクトリーに触れてる私ですらこうなのですが、一般的なレゴユーザーはどう思ったんでしょうかね?「そもそも興味ねぇからどうでもいい」とか言われそうですけど(苦笑)
さて、今回の映画の製作元ですが、先に話題になっていたレゴブロックの実写映画を企画中のワーナー・ブラザーズや、バイオニクルのOVA(…向こうではこういうのは何て言うんでしょ?)を出していたディズニー等ではなく、ジュラシック・パークやジョーズでお馴染みの米ユニバーサルの様子。
「アニメーションではなく実写映画」というのが「?」なのですが、まぁ「ぶっちゃけ今やってるアニメのクオリティで映画化されてもなぁ」という気持ちもあります。(グラフィック面はともかく脚本・演出・音響がバイオニクル時代よりアレな感じは否めない)
いっそ仕切り直して実写映画を作るぐらいが丁度いいのかなぁと思わなくもなかったり。
地味に驚いたのが、
今回の企画の発案元が(レゴ社側ではなく)ユニバーサル側である点。
記事を読む分だと、まだレゴ社からライセンスを取得していないようなので、現段階ではレゴ社は関与していないのかしら?
バイオニクルに比べてメディア面での露出が弱い印象のあるヒーローファクトリーですので、レゴ社からすると結構タナボタな話なのでは?と思ったり。
権利交渉に関しては、完全自社ブランドでありつつ、たとえいくらばかし脚色されても本元(システム)のブランドイメージへの影響は薄いはずなので、どちらかが余程ムチャな条件を提示しない限りは割とスムーズに行きそうな予感。
もっとも、ヒーローファクトリーのブランド力を考慮し、スベった際のリスク回避の為にレゴ社側が自重する可能性もありますがw
脚本家については彼らの作品(「プレデターズ」とか)を見た事が無いのでなんとも。
ただ、なんとなく「アクションや映像重視のよくも悪くも大味な娯楽映画」という方向性にはなりそうな気がします;
なんというか、こう…キャラクターを深く掘り下げたりとか、メッセージ性のあるストーリーとかには期待出来なさそうな気が(苦笑)
その手の娯楽映画を悪いとは思いませんし、言う程嫌いでもないんですが、結局印象に残らず、一過性の、その場限りのモノになってしまいそうな気がしてならないという;
でもまぁ、実写化を意識したハイディティールのヒーローファクトリーというのもそれはそれで面白そうではあるので、やるだけやってみて欲しいかな?(もし本国で一定の成功を収めて、日本でも放映されれば念願の一般販売の道も開けるか?)
後はまぁ、メカデザインに日本人スタッフを1人は入れて欲しいなぁとか思ったり。
やはり、ロボデザインに関しては日本が一番ですし、実写映画企画用のロボットデザインとなると、どうしても作りすぎたデザインに偏りがちなので;(実写版トランスフォーマーでも、初期デザインをドリームワークスの日本人スタッフが見た際、あまりにロボットヒーローらしからぬデザインに半ばキレて全部手直ししたという逸話もあったり)
何はともあれ続報に期待。
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