=開発経緯=
AT兵器の運用が開始された頃から無人機の開発が行われていた。
しかし、本体部分の基本設計及び、試作型の製造が早い段階で完了していた一方で、
肝心の制御ソフトウェアや通信系に関しては一向に完成の目処が立たないでいた。
これに対し軍上層部は無人機の開発を一時的に見限る決定を下すこととなる。
その後、別の部門では背面式コックピットユニットを研究・開発が行われていた。
しかし、当時の現用機は胴部内蔵型コックピットが主流であり、
実験機の本体とするには不適合であり、開発部の頭を悩ませていた。
そして開発部は苦渋の策として、現用の機種ではなく、
開発が打ち切られた未完成機体を試験機素体として流用することを上層部に打診。
背面式コックピットユニットの完成度合と可能性が評価され、
かつての試作無人機の本体が実験素材として提供されることとなった。
こうして背面式コックピットを初めて搭載した当機体は完成。
「AT-W7 Granite」と命名され実戦投入されることとなる。
=機体解説=
背面式コックピット式は胴体内蔵式機種よりも容量に余裕があり、
操作機器・通信機器の搭載スペースが確保されている。
それにより、無人機として設計された頃の名残であったセンサー類の制御を実現。
状況把握・情報共有能力に優れた操作・運用のしやすい機体となっている。
=派生機:長距離駆動型=
AT兵器は駆動系の特性上、連続駆動時間に問題があった。
当機はその欠点を補うために膝間接部に補助サーボモーターを増設、
これをバッテリーで駆動することで主要駆動系への負荷を軽減し、
機体の連続駆動可能時間を延ばしている。
しかし、当然サーボモーターの駆動には電力を消費する為、
「長距離連続駆動は出来るが燃費自体は悪化」という結果となってしまった。
当機の開発・運用データを活かされ、後のハイブリット駆動機の開発へと繋がる事となる。
=派生機:装甲強化型=
より強力な火砲が登場するにつれて装甲面での不安が露呈。
特に防衛戦ではその傾向が顕著であり早急な改善・改修が求められた。
当機は防衛戦での運用に適うようにする為に、全面集中防御方式を採用。
装甲材はAT-W11に用いられたものと同じものが用いられている。
また、装甲強化に際しての重量増加への対策として、
長距離駆動型に採用されたサーボモーターを流用・搭載している。
フロント&リアビュー:
前作のAT-11 Gun-Metalが海外・ゲーム系のデザインだったので、
今回は日本産的なシルエットにしてみました。
特定の元ネタというものがあるわけではないのですが、
ゾイドやデストロイドシリーズなどはやや意識しています。
ところで今回は設定が長めですがいかがでしょうか?
ちなみに写真の形態は設定でいうところの装甲強化型にあたります。
バストアップ:
頭部・肩部・股関節部にテクニックスポーツ系のパーツを使用。
つま先や踵もスライザーヘッドを使用していたりと、
バイオニクルというよりも派生テクニック系の色が強いかもしれません。
左胸のアンテナがちょっとお気に入り。
両肩のグレーの部分はミサイルポッド・・・と思わせて、実はただの装甲です(笑)
腰部のライト&バンパーはオフロードカーを思わせるような意匠を目指しています。
背部:
ASIMOとかの大きなバックパックがカッコよかったので、そのイメージもあったり。
後は登山者の大きなリュックサックもカッコいいなぁ、と。
腰部本体は重機の旋回部のような雰囲気を目指しています。
テールランプ類は実写TF・パトレイバー・HMMゾイド等からインスパイアされました。
:武器
実はこの作品で1番最初に作り始めた部分は武器だったりします。
このクラスとしては平均的な火力でしょうか。
砲門の下のクリアパーツはセンサーになっています。
肘の後ろの円柱パーツは砲身に対するカウンターウェイトで弾奏ではありません。
また、各部のバンパーはゾイド24のメガトプロスをリスペクトしています。
脚部:
つま先が一応可動します。
実は脚部はイグアスのものと基本構造は同じでパーツを付け足して差別化。
ひざ部分にある円柱形のパーツがサーボモーターになります。
踵が大きいのはゾイドの影響ももちろんありますが、
「非駆動状態で立たせていても安定するように」という意味合いもあります。
いや、最近のメカってやたらと接地面が小さいじゃないですか。
そういうデザイン自体を悪いとは言いませんが、
「でもこれ、風が吹いたら倒れるだろうなぁ」とか常々思うのは事実でして・・・(笑)
メカたるものやはり風に負けるようでは格好が付きませんので。
ついでに歩行も安定して一石二鳥?
コックピット:
上部が手動で開閉しますが、フィグを乗り降りさせるにはユニットごと取り外す必要があります。
実は設定項の「無人機を元に開発」というのは実話(?)でして、
元々は本当に無人機として作る予定でした。
(頭部と胸部構成上、胴体部にはフィグが乗れない)
ですが、背面式コックピットにすれば何とかなるかなぁと思い立ち、
若干無理しつつもなんとかフィグ乗りメカとして完成・・・という経緯だったんですね。
で、折角だから設定に取り込んでみようと思い立ち、当機の設定にしちゃいました。
(センサー類が多いのも本当に当初の名残です)
ポージング:
各関節が一通り可動します。
しかし、どちらかというと「静」の動きの方が似合う機体なので、
派手なポージングをさせる機会はあまりないですね;
思えばこのシヴい(?)メカシリーズも遂に3機種目ですねー
(コートダスターを入れると4機種目)
なんとかクオリティを落とすこともなく続けていられる・・・かな?
個人的には結構気に入っているんですが、fgでの人気は、
「ガン・メタル>>>>バサルト>グラニート」といった感じでして・・・(苦笑)
ガン・メタルが1番人気というのは自分でも納得なのですが、
(やはりメタリックカラー&キャノピーというのは大きい)
ここまで差が開くとは・・・ やっぱりfg的にはちょっと普通すぎたのかなぁ。
そんなところで、以上
AT-W7 グラニートでした。
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